幼児期の子ども達には、絵本で想像力や感性を高めたり、
親子の絆を強くすること、
ブロックや積み木、粘土遊びで創造力や手先の器用さを
身につけたりすることもとても大事なことです。
しかし、この時期にはやはり全身を使って遊ぶという経験が
欠かせません。
体を動かすことは全ての日常動作の基礎になり、
成長著しい子ども達の脳や心の発達も促してくれます。
ただ、昔のように小さい子どもが自由に外遊びをできる
時代ではありません。
日常的に体を動かせるように、大人が環境を整え働きかけて
いくことがとても大切になっています。
私達は子ども達の体・心・脳の発達を促す運動あそびを、
子ども達が興味を持って楽しく取り組めるように工夫して
指導しています。
今日はその運動あそびの中から「カメさんゴロゴロ」を
ご紹介します。
うつ伏せになり、背中を反らせて両手で足首をつかみます。
胸を張り、顎を開いて上を見るようにします。
このカメさんのポーズができたら、前後にゆらゆらと揺れてみます。
途中「ゴロゴロ」という雷の音が聞こえたら、
両手を離して床にぺたっとなります。
雷の音が止んだら、またカメさんに戻ります。
これを繰り返して遊んでいきます。
慣れてきたら、ひっかけで「ゴロゴロ」を「ゴシゴシ」と
言ってみたり、違う言葉で合図を出してみたりしながら
聞く力や集中力、判断力、語意力などを育てていきましょう。
カメさんのポーズでは、腹筋背筋や首の筋力をとても使い、
柔軟性や瞬発力につながる力が養われます。
小学校で行なわれる全国新体力テストにある「上体起こし」と
同じ力を使う遊びなので、ぜひ小さいうちから継続的に行ない、
力をつけられるようにしていきましょう。