5歳児の約半数が土踏まずが未形成で生活面への影響が出ています。 アイコン

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5歳児の約半数が土踏まずが未形成で生活面への影響が出ています。

私達の足裏にある「土踏まず」は、生まれつき備わっているものでは
ありません。
足の筋肉を使うことで形成が促されていき、本来は5~6歳で
ほとんどの子どもに形成されるものです。
ところが、今の子ども達ではこの土踏まずの形成率が低くなっていて、
この年齢の約半数の子ども達が土踏まずが未形成といわれています。

土踏まずは生活の中でもとても大きな役割があり、
立っている時のバランスを保ったり、足の重心移動や蹴り出し、
足裏への衝撃を和らげるためのクッションの役割も果たしているので、
土踏まずが未形成だと、バランスがとれずに転びやすかったり、
スムーズに歩けなかったり、疲れやすかったりと様々な支障があります。

土踏まずを発達させるためには、日常的に歩いたり走ったりして
足の筋肉を使うこと、足の指先をしっかり使えるように
できるだけ裸足での活動を増やすことが大切です。

こどもプラスでは運動あそびをできるだけ裸足で行なうことを
推奨し、足の指先や足裏をしっかり使えるようにしています。

今日は私達の提供している柳澤運動プログラムの中から
「ジグザグかけっこ」をご紹介します。

床に縄やテープでジグザグのコースを作ります。
コースの長さは10~15メートルほどにできると良いです。

子ども達はスタートラインに並び、スタートの合図と共に
後ろから指導者が追いかけるので、このコースの中を
コースからはみ出さないように走って逃げます。

ジグザグコースをはみ出さないように進むためには、
コースをよく見て先を読み、体の動きをコントロールする必要があります。
左右に方向転換する時には、先に下半身を切り返してから
上半身を進行方向に向ける動作になります。
これが素早くできるようになると、スムーズにジグザグに進んでいく
ことができ、巧緻性を高められます。

慣れてきたら、ジグザグの角度のきついところを作ってみたり、
コースの線をコーンを一定間隔で置いて作るのもおすすめです。
こうすると、空間認知力を強く養うことができます。

この遊びも、屋内で裸足で行なうのがおすすめです。
子ども達の育てたい力を見極めながら、工夫して提供していきましょう。

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