年齢に応じた関わりで、子どもの我慢する力を育てましょう。

赤ちゃんやまだ幼い子どもは、我慢ができません。
2歳、3歳と成長していくに従って、その年齢に応じた
我慢というものができるようになっていきます。
しかし中には、年齢に見合った我慢ができない子もいます。

「我慢」には脳の「実行機能」の働きが関係しています。
この実行機能の働きで、行動や感情、思考をコントロールしながら
私達は日々の生活を送っています。
この実行機能は前頭前野と密接に関わっていて、
前頭前野を鍛えることが我慢につながる自己抑制力を
育てることにつながります。

私達は子ども達に運動あそびを提供していますが、
幼児期の全身運動は体の成長発達を促すだけでなく
筋肉からの様々な刺激を脳に伝えることができるので、
前頭前野の働きを高めることができます。
さらに、友達との関わりの中では興奮と抑制を
繰り返すことになるので、より前頭前野が鍛えられます。

子どもの年齢や発達段階に合わせた遊びの提供と関わりで、
効果的に発達を促していきたいと思います。

今日は、その運動あそびプログラムの中から
「並びゲーム」をご紹介します。
指導者の号令で、子ども達は指示された通りの場所に
行って並びます。

全員が同じ場所に並ぶのではなく、条件に従って並ぶようにします。
例えば「男の子は〇〇へ、女の子は△△へ並びましょう」
「白い服の人は跳び箱の前、それ以外の人は鉄棒の前に並びましょう」
のように性別や色、教室のグループなどで分けながら
自分がどこに動けばいいのか判断して動けるようにしていきます。

慣れてきたら、「赤い帽子の人は眼鏡をかけた先生の前に
お友達と2人で手をつないで2列に並びましょう。」と
少しずつ条件を複雑にしながら、語意力や判断力、聞く力、
気付きの力を養っていきましょう。

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