運動保育士中級は、初級で学んだ運動指導の基礎を発展させ、より専門性の高い指導力を身につけるための資格です。
こどもの言語理解や社会性など、育ちにつながる運動あそびの設計や、集団活動の安全管理・事故防止について学びます。
初級と中級では、何が違う?
中級では、社会性や言語理解など、こどもの成長に繋がる運動あそびを設計する力を高めます。
初級では、跳び箱・縄跳び・鉄棒・マット運動を中心に、こどもの発達に応じた段階的な指導や声かけ、補助方法などを学びます。
中級では、初級で学んだ知識と技術を活かし、こどもの成長に応じて運動あそびを工夫したり、複数の遊びを組み合わせて活動を設計したりする力を深めます。
初級・中級・上級それぞれの違いや、学べる内容を詳しく知りたい方は、[運動保育士資格の初級・中級・上級の比較記事]も合わせてご覧ください。
中級で身につける専門性は、保育現場でどう役立つ?
1. こどもの社会性や言語理解を意識した運動あそびを考えたいとき
例えば、クラスのこどもたちに、友だちと協力する経験をもっと増やしてほしいと感じることはありませんか?
普段の保育でも、友だちとの関わりや社会性を意識した活動を行っていると思います。
では、それを運動あそびの中で実現しようとしたとき、どのような遊びを選び、どのように工夫すればよいでしょうか。
中級では、身体を動かすことに加え、言語理解・判断力・リズム感覚・社会性・協調性など、育てたい力を意識した運動あそびについて学びます。
運動あそびを単なる体力づくりや運動技能の習得だけでなく、こどものさまざまな育ちを支える活動として考えるための学習です。
「この遊びをする」から、「この力を育むために、この遊びを取り入れる」へ。
活動のねらいから運動あそびを考えられることは、保育士や運動指導者としての専門性を高めることにつながります。
2. こどもたちに合った運動活動を、自分で組み立てたいとき
運動あそびの活動を考えるとき、こどもたちの得意・不得意に差があったり、活動できる場所や時間が限られていたりすることもあります。
また、複数の運動を取り入れたものの、思っていたような活動の流れにならないこともあるかもしれません。
そんなときに必要なのは、運動あそびの種類をたくさん知っていることだけではありません。
中級では、既存の運動あそびを目的や状況に応じてアレンジする考え方や、複数の動きを組み合わせるサーキットあそびの設計について学びます。
大切なのは、ただ遊び方を変えることではなく、こどもたちにどのような経験をしてほしいのかを考え、その目的に合った活動を組み立てることです。
知っている遊びを組み合わせるだけでなく、自分で考え、工夫して活動を作れるようになる。
これは、保育園・幼稚園での活動づくりだけでなく、体操教室や児童福祉施設など、さまざまな運動指導の現場で役立つ力です。
3. 集団での運動あそびを、もっと安全に実施したいとき
一人ひとりへの補助方法を理解していても、集団で運動あそびを行う際には、また違った難しさがあります。
例えば、活動が盛り上がってこどもたちの動きが活発になったとき。
目の前のこどもを補助しながら、順番を待っている子や、次の活動へ移動する子にも気を配る必要があります。
こうした場面では、指導者自身が安全な補助技術を持っているだけでは十分とは限りません。
中級では、運動開始前の安全確認、指導時の安全への配慮、事故の予防や再発防止について学びます。
「目の前のこどもを安全に指導する」から、「活動全体の危険を予測し、安全に実施するための環境を考える」へ。
こどもたちが安心して挑戦できる運動環境づくりは、日々の保育に携わる先生はもちろん、主任保育士や園長、施設管理者にとっても重要な視点です。
中級で学ぶ4つのカリキュラム
中級では、次の4つのテーマを通じて、運動あそびの応用力と安全管理の知識を深めます。
① 運動あそびアレンジの基本
初級で学んだ基本の運動あそびを土台に、目的や状況に応じて活動をアレンジするための考え方を学びます。
② ねらいに応じた運動あそび
リズム感覚、言語理解、社会性など、こどもに育みたい力を意識した運動あそびの考え方と活動づくりについて学びます。
③ サーキットあそびの設計
複数の運動あそびを組み合わせ、活動のねらいや全体の流れを考えたサーキットの設計について学びます。
④ 運動指導における安全管理
運動開始前の確認から指導中の安全対策、事故防止・再発防止まで、安全な運動活動に必要な知識を学びます。
座学で学び、実技で実践する
中級は、オンラインでの座学と、対面での実技を組み合わせた学習形式です。
座学では、運動あそびのアレンジや活動設計、安全管理についての知識と考え方を学びます。
また、ワークシートを通じて、目的に応じたサーキットあそびの設計にも取り組みます。
対面実技では、運動あそびのアレンジやサーキット、集団あそびについて実践的に学びます。
知識を得るだけでなく、自分で考えたことを実際の運動活動につなげる学習ができることも、中級の特徴です。
こんな方におすすめです
- 初級で学んだ知識を、さらに発展させたい方
- 子どもの社会性や言語理解など、身体面以外の育ちも意識した運動あそびを学びたい方
- 活動のねらいに応じて、自分で運動あそびを組み立てられるようになりたい方
- 集団での運動活動における安全管理・事故防止の知識を深めたい方
- 保育士・幼稚園教諭・運動指導者として、さらに専門性を高めたい方
こどもの成長を支える、より専門的な運動指導へ
初級で身につけた指導力をさらに高めたい方は、運動保育士中級へのステップアップをぜひご検討ください。



