ビジョントレーニングで見る力を高めることが生活力向上にもつながります。 アイコン

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ビジョントレーニングで見る力を高めることが生活力向上にもつながります。

「ビジョントレーニング」という言葉を
聞いたことがあるでしょうか。
まだあまり日本ではなじみのない名前かもしれませんが、
目で見る力を高めるトレーニングのことです。
視力ではなく、目で正確にものを見て、
その情報を頭で正しく処理し、そこから体の動きに
結び付けていくといった力を高めるものです。

このトレーニングをすることで、
生活の中の問題を解決したり、より質を高めることができ、
スポーツのスキルアップの目的にも使われています。

子ども達の学習面で言うと、
・字を綺麗に書くことが苦手
・板書をノートに書き写すことが苦手
・漢字を覚えるのが苦手
・文章を読む時に文字や行を飛ばしてしまう
・算数の図形問題が苦手
・定規や分度器の目盛りを読むのが苦手

といった困りごとのある子ども達の中には、
このビジョントレーニングをしてあげることで
改善につながるケースもあります。
障害とまではいかないけれど、少し苦手さがあるなという
子ども達の場合は、少し意識して働きかけをするだけで
目に見えて変わってくることもあります。

運動あそびは、ビジョントレーニングにとても有効です。
子ども達が楽しく継続することができるように、
様々な工夫をしながら提供していくのがポイントです。

今日は、私たちが提供している運動あそび
「柳沢運動プログラム」の中から「リズミカルグーパー」を
ご紹介します。

子ども達は、指導者の出すリズムに合わせて
手足をグーパーに動かして遊びます。
グーは両手を曲げて胸の前にくっつけ、
足を閉じた姿勢。
パーは両手両足を伸ばして横に大きく広げた姿勢です。

最初はゆっくりめのリズムで行い、
慣れてきたらスピードアップしたり、
好きな音楽のリズムに合わせて行なってみます。
自分のタイミングで動くのではなく、
相手のタイミングに合わせて動くことが
前頭前野の活性化につながるので、
変化をつけながら行なってみてください。

難易度調整は、他にもたくさん考えられます。
指示をカードなどの道具を使ってやってみる、
グーパー交互に行うだけでなく
グーを3回パーを3回など回数を決めるという
やり方もあります。

指導者の動きを見て真似することや、
カードなどの道具を見て動きを判断することも
見る力を高めることにつながります。

今子ども達に育てたい力や、興味などにも
合わせてアレンジしながら提供し、
自分たちだけの運動あそびを作り上げてみてください。

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