同じ学年・年齢の子ども達でも、体格に差があり、
体力や運動能力、筋力なども個々に違っています。
なので、運動指導をした時には簡単にできてしまう子が
いれば、なかなかできない子もいます。
できていない子には上達を促す練習や声掛けが
必要になりますが、気をつけなければいけないのは
できていない子ども達を全員ひとまとめにして
しまってはいけないということです。
同じ「できない」でも、ぞれぞれのできない理由は
異なっていますし、あと少しでできる子と
まだまだできるまで時間がかかりそうな子と
どちらもできていないことに変わりはありませんが、
段階は違います。
まずはその子が今できているところを具体的に
褒めて自信ややる気につなげながら、
その子が向上していけるような取り組みや声掛けを
することが大切です。
そのためにも、指導者がステップアップの方法や
段階を知っていることがとても重要になってきます。
今日は、私たちが提供している運動あそび
柳澤運動プログラムの中から「縄越えウシガエル」を
ご紹介します。
昨日の記事でご紹介したウシガエルが上達してきたら、
少しずつ跳び箱の跳び越しにつながるように
今度は少し高さのある障害物を跳び越える
ウシガエルに挑戦してみてください。
障害物はゴム紐などを使って設置します。
ウシガエルの手→足→手→足の順番で進んできて
ゴム紐の前まできたら、両手をゴム紐の向こう側に
ついて、一度足に力を入れてから跳び越します。
高さのある障害物を跳び越すので、
通常のウシガエルの時よりも腕に全体重がかかり
負荷が大きくなります。
跳び箱を跳び越すためにはこの動きが必要になりますが、
まだ力が不十分だと支えきれずに
腕が曲がってつぶれてしまいます。
慣れるまではマットを敷いた安全なところで
練習するようにしてください。
また、最初からうまくできるわけではないので、
縄ばしごやフープを使った基本のウシガエルも
並行して行いながら、少しずつ上達につなげましょう。
一度できるようになった動きも、
繰り返し行なうことでしっかりと自分のものになり、
動きが洗練されたりさらなる上達につながっていきます。