子どもは本来、大人に言われなくても勝手に運動を
し始めるものですが、できればバランス良く育てたいですよね。
だからといって大人が思うように動かせても
子どもは楽しくないし、興味が持てなければやる気も起きません。
大事なのは、子どもの「やりたい気持ち」です。
赤ちゃんの時、遠くに見える物に興味を持つから
ずりばいやハイハイをして、もっと高いところにある物が
欲しいからつかまり立ちをして、というように
段階を追って成長していきますよね。
何をするにも興味・関心や、やってみて楽しかった、
褒められて嬉しかったというところから始まって
力になっていくんです。
なので、小さい頃から楽しく体を動かして遊ぶことで
どんどんできることを増やして、運動を好きになって
いって欲しいと思います。
そんな中で、大人が力を貸してあげなければ
子どもが経験しにくいことがどうしてもあるので、
その部分を運動あそびを通して経験しながら
力にしていけるようにすることが大切です。
例えば0歳、1歳の頃には姿勢の変化やバランスの感覚です。
この力を親子でスキンシップをとりながらできるのが、
赤ちゃんを抱っこしたまま倒していく遊びです。
赤ちゃんを抱っこしたら、体をくっつけたまま後ろ側に
ゆっくり倒していきます。
10ヶ月の子なら90度くらいまで。
12ヶ月を過ぎたら少し勢いをつけてみます。
14ヶ月になったら頭が足よりも低くなるように倒します。
他にも、前後左右や高低を感じられるように
動かしてあげてみてください。
これをやっているかいないかで、その後鉄棒遊びなどで
逆さまになった時の恐怖感にも大きな違いが出てきます。
逆さまになった時それを恐怖と感じるか
楽しいと感じることができるのかで、子どもの活動の幅や
自信、気持ちの面に大きく影響します。
ぜひ、未満児さんからの運動あそびを家庭や園でも
楽しめるようにして欲しいと思います。