子ども達には共通して育ててあげたい力があります。

「自分の子には勉強ができる子になってほしい」
と思っている親御さんはとても多いと思いますが、
そのために保育園や幼稚園の小さいうちから
塾や習い事に毎日のように通わせればいいかというと
必ずしもそうではありません。

子ども達には、共通して育ててあげたい力があります。
この力を意識して育ててあげると、ベースの部分が
底上げされるので、学力にも直結します。
それは、私たちが持っている「知能」です。
知能は8つの種類があります。

1つ目が対人・コミュニケーションの知能。
2つ目が論理・数学的な知能。
3つ目が博物学的な知能。
4つ目が視覚・空間的な知能。
5つ目が内省的な知能。
6つ目が言語・語学の知能。
7つ目が身体・運動感覚知能。
8つ目が音楽・リズム的な知能。

これらが複合的に組み合わさったものが学校の教科に
なっているので、知能を育てることが学力につながるのです。
これがわかっていれば、子ども達にはどんな活動が
良いのか、子どもごとにどのカテゴリーの力が弱いのかや
今どんな力が伸びているのかなども見えてくると思います。

子ども達1人1人が、自分に自信を持って成長し
社会生活を送っていくことができるように
働きかけていくことが大切ですね。

私たちが提供している「柳澤運動プログラム」は、
上記の知能を効果的に育んでいくことができる
運動あそびです。
今日はその運動あそびの中から「宝取りゲーム」を
ご紹介します。

子ども達を2つのチームに分け、
真ん中に線を引いて陣地を分けます。
それぞれの陣地の中には「宝」(カップや
ぬいぐるみなど)を置きます。
相手チームの宝を取って自分のチームに戻れたら勝ち
というゲームです。

敵が自分達の陣地に入ってきた時は
タッチして捕まえることができますが、
敵をつかまえて良いのは自分の陣地の中だけです。
つかまった子は、敵陣地の中の牢屋(マットなど)に
入り、味方がタッチしてくれれば戻ることができます。

相手陣地の宝を取るためには、
相手がどこにいて、どこに注意を向けているか、
どのコースを進めば捕まらずに宝を取ることが
できるかなどを瞬時に判断しながら動くことが必要で、
瞬発力や社会性、判断力などが強く育ちます。
また、宝を取るだけでなく捕まった味方も
助けるためには、1人では難しい場合が多いので
味方同士で協力して役割分担をしながらできると
良いですね。

そのためにも作戦を練る時間が必要になると思います。
1回目が終わったらチームごとに作戦タイムを取り、
今のやり方がどうだったか、次はどうすればうまくいくか
などを、まずは子ども達だけで考えてみてください。
必ずいくつか問題点や意見が出てくると思いますが、
なかなか答えが出ない時も指導者は簡単に答えを
言ってしまわないようにし、まずはヒントだけを
与えてみてください。
ヒントも2割程度にし、できるだけ子ども達だけで
答えを導きだせるようにするのが力を育てるポイントです。

遊びが最高の学びの場となるように、
子ども達の力を引き出し伸ばす工夫を
たくさんしていきましょう。

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