現状の良し悪しよりも子どもの発達を長期的に見た働きかけが大切です。 アイコン

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現状の良し悪しよりも子どもの発達を長期的に見た働きかけが大切です。

子どもの発達は個人差が大きく、例えば歩き始めの
時期を見ても、8ヶ月頃に歩き始める子もいれば
1歳3ヶ月頃になって歩き始める子もいます。

ここで気をつけたいのは、早く歩き始めるように
なったからその子は運動神経が良くなるとか、
反対に遅かったから運動神経が悪いということでは
ないというところです。
なので、歩き始めの早い遅いを特別意識する
必要はないと思いますが、大事なのはそれまでの間に
ハイハイをたくさんしてほしいということです。

ハイハイをする時は、足の親指を立てて地面を
蹴るように進みます。
この親指の動きが、その後の足を踏み切る強さや
踏ん張る強さにつながっていきます。
また、ハイハイでは腕の力やバランス感覚なども
身につけることができます。

最近はハイハイをしないで立ち上がってしまう子も
多いようですが、ぜひ大人の一工夫でハイハイを
たくさんできるようにしてあげてほしいと思います。

今日は、私たちが提供している運動あそび
柳澤運動プログラムの中から
腕の支持力を育てる基本の遊び、
「クマさん歩き」をご紹介します。

四つんばいの姿勢で両手はパーにしてつき、
膝はつかずお尻を上げて、前を向いて歩きます。
ポイントは、手の指をしっかり開くこと、
お尻を高く上げること、顔を前に向けることです。
小さい子は指先まで意識が届きにくく、
指先までしっかり開くのが難しい場合があります。
指先だけでついていたり、手が丸まっていると
怪我をしやすいので、事前の説明でパーの手を強調したり
途中で声掛けしてあげることも大事です。

また、慣れてくると子ども達はスピードをつけて
競争をしたくなります。
ただ競争をすると怪我などのリスクも高まるので、
フープやコーン、カップなどを使ったアレンジで
遊ぶのがおすすめです。
フープの中を歩いたり、コーンで作ったコースを歩く、
色のついたカップをタッチしながら歩く、
背中にフープを乗せたりしても良いです。

単純な動きでも、様々なアレンジで子ども達の
巧緻性を高めながら、認知力、集中力、判断力、記憶力など
日常生活や学習面でも活かせる力を育てられるのが
柳澤運動プログラムの魅力のひとつです。
0歳や1歳からでも取り組めるものがたくさん揃っていますので
ぜひ積極的に取り入れていただきたいと思います。

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