子どもの危険予測能力を育むには小さなリスク経験の積み重ねが大切です。 アイコン

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子どもの危険予測能力を育むには小さなリスク経験の積み重ねが大切です。

小さい子どもは、無謀なことをどんどんします。
もちろん本人はまだ危険予測ができないので
無謀とは思っていないのですが、
見ている大人はヒヤヒヤするようなことがよく起こります。

そんな時、最近では大人がすぐにやめさせたり
危なくないように動きを制限したり
事前に回避することが多いように感じます。
しかし、小さなリスクも全て回避させてしまっては
子どもの危険予測能力が育たず、
思わぬところで大怪我をしてしまうこともあります。

少し高いところや足場の悪いところなどで遊ぶ時は
大人が手の届く位置から見守るという関わり方も
時には必要です。
そうやって遊びの中で小さなリスクを感じ、
経験することが力になります。
自分自身の体験や経験からしか身に付けられない力は
意外と多くあるので、子ども達がたくさんの
体験や経験ができるように大人が意識することが
大切なことです。

今日は私たちが提供している運動あそび、
「柳澤運動プログラム」の中から
「コウモリで積み木拾い」をご紹介します。

鉄棒の少し前の辺りに積み木をばらまいておきます。
子どもは鉄棒で逆さまのコウモリに変身したら、
両手を離して積み木を拾い、前にいる指導者に手渡します。
拾う積み木は、色や形、数などで指定します。
慣れてきたら置く位置を横に広げたり遠くにして
少しずつステップアップしてみましょう。
ただ、あまり長くぶら下がっていると落下しやすいので、
気をつけてください。

この動きをするには、腹筋と背筋が重要になります。
長くぶら下がったり、背中を反らせて遠くの積み木を
拾うためには強い腹筋背筋が必要です。
1人1人発達段階が違うので、少しずつ調整を
しながら無理なくできるようにしてください。

また、逆さまの状態で指導者の指示を聞いて
積み木を拾って渡さなければいけないので、
集中力や判断力なども養うことができます。
年齢や段階に合わせた工夫で効果的に力を育み、
楽しい遊びを作り上げていきましょう。

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