「運動」は、体力や筋力をつけたり肥満の予防だけでなく、
ストレスの軽減や社会性の向上、コミュニケーションスキルの向上、
さらに学習面にも効果が反映されることがわかっています。
ただ大事なポイントは、
大人にとっての運動と子どもにとっての運動では
その内容は違うということです。
大人は運動不足の解消やダイエットなどの目的で
ジョギングをしたり、スポーツジムに通って
筋トレをしたりしますよね。
それでもよっぽど意志が固いか、別の動機付けがなければ
継続していくのは難しいことが多いと思います。
子どもであれば尚更で、楽しくないやりたくないような
運動では継続できません。
子どもにとっての運動は、いつも「遊び」であることが
ポイントです。
私達が提供する運動あそびは、子どもが楽しく自主的に
取り組めるように、興味をひくストーリー設定や
わくわくできる展開を交えながら提供しています。
その中で、ルールを変えたり、違う遊び方と組み合わせたり、
子ども達の育てたい力に合わせてアレンジし、
より効果的に子ども達のスキルアップにつなげていきます。
今日はその運動あそびの中から「合図でダッシュ」をご紹介します。
子ども達は3~5人くらいずつ、スタートラインに並び
かけっこのスタート姿勢になります。
指導者の合図があったらゴールに向かって走り、
ゴールラインの上でピタッと止まります。
屋内で行なう場合は、壁に衝突しないようにゴールラインを
壁から5メートルほど手前にし、
できるだけゴールラインで止まれるように促してください。
慣れてきたらスタート姿勢を体育座りやうつ伏せで
寝転んだ状態から始めてみるのもおすすめです。
そうすると、さらに合図をしっかり聞こうと集中力が育ち、
素早く体を起こす瞬発力や機敏性、柔軟性も高めることができます。
いろいろなアレンジ遊びで、子ども達がより多くの力を
遊びながら身に付けていくことができるように
促してあげてください。