跳び箱の開脚跳びを、平地で行いながら練習する遊びに
「ウシガエル」があります。
ウシガエルの動きでは、足を横に開いてしゃがみ、
両手をパーにして真ん中でくっつけた状態で
床につきながら、手→足→手→足の順番に
前に出して進んでいきます。
一番のポイントは、手足同時に跳ぶのではなく
手足を順番に前について進んでいくことです。
子ども達の中には、やっていくうちに手と足が一緒に
動いてしまう子がいると思います。
そういう子は手と足の位置が近いことが多いので、
子どもの手を前につかせてから、
足で強くキックして前にジャンプするために
体重を一度後ろにするように伝え、
「1,2の3」の掛け声で跳ぶようにします。
手と足の距離を広げるのがポイントです。
ただ、こうすると腕で体重を支えきれずに
顔から転んでしまうことが多くなるので、
マットを敷くなど安全な環境で行なってください。
また、ウシガエルでは足を股関節からしっかりと
開くことも大事なポイントになります。
しゃがんでから足を開こうとすると難しいので、
足をがに股のように開いてからしゃがむようにしましょう。
今の子ども達は股関節周りが硬い子も多いので、
ぜひチェックしてみてください。
ウシガエルでは、
子どもの手をつく場所を明確にすることと、
足を開いて体の外側につくようにするために、
ビニールテープや縄ばしごを使ってみたり
小さいフープをつなげてコースを作ってみるのが
とてもおすすめです。
そして、跳び箱の跳び越しにつなげていくために
少しずつ高さのある障害物を跳び越えたりしながら
腕の支持力や体幹、脚力などもしっかりと育てていき、
無理のないステップアップにつなげていきましょう。