子どもの運動量と学力は比例してくることがわかっています。 アイコン

最新情報・コラム

子どもの運動量と学力は比例してくることがわかっています。

早期教育を謳った詰め込み型の塾に通ってきた子ども達と、
通っていなかった子ども達の差がなくなるのが
小学校4年生頃と言われています。
これは、勉強してきた効果がなくなるのではなく
塾に通っていなかった子ども達でも
この4年生頃から学力が突出して伸びてくる子が
出てくるようになるためです。

そしてこの子ども達を分析してみると、
持久的な運動能力という運動量と学力が比例していて、
小さいうちからたくさん体を動かしていると、
ある時期からぐっと学力が伸びてくるということが
わかっています。

これは、運動によって脳の司令塔である前頭前野が
活性化することが関係しています。
前頭前野では「実行機能」を司っていますが、
この実行機能が今はIQよりも学力と密接に関わっていると
されています。
つまり、小さい頃からたくさん知識を詰め込もうと
するよりも、外で思いっきり体を動かして遊ぶことが、
結果として子どものためになるのだと思います。

今日は、私たちが提供している運動あそび、
柳澤運動プログラムの中から「跳び箱跳び移りジャンプ」
をご紹介します。

1段と2段の跳び箱を複数用意し、低い→高い、高い→低いと
間を空けて並べておきます。
跳び箱が複数ない場合は、丸めたマットなどでも良いです。

子どもはこの上を軽くジャンプしながら渡っていきます。
落ちないように慌てずゆっくりで良いので、
1つずつしっかりとジャンプして進んでいきます。
渡り終えたら、両足を揃えて着地するところまで
意識して行なってみてください。
慣れてきたら、跳び箱と跳び箱の距離を少しずつ
離して難易度を上げてみましょう。

高さが苦手な子は、足元ばかりが気になって
目線が下になり、背中が丸まってしまいがちです。
しかし、その方がかえってバランスを崩しやすいので
足元と次の跳び箱の両方を交互に見ながら行なうように
声掛けしたり、隣で手をつないだりしながら
サポートをしてあげるとやりやすくなります。

この遊びでは、高所感覚やバランス感覚、空間認知力などが
育ち、体幹や足の指先の踏ん張り力なども強くなります。
ぜひ子ども達に合わせたいろいろなアレンジをして
たくさん遊びこんでみてください。

一覧へ戻る