運動をした後、「頭がスッキリして思考が冴える」という感覚は
多くの人が経験したことがあると思います。
実際に運動をした後は集中力が向上することがわかっています。
また、運動による刺激で脳の「記憶」に関係する部位である
「海馬」の成長も促され、記憶力も向上します。
この際の運動は、10分や15分という短時間の軽い運動が
効果的で、子どもなら全身を使って遊ぶ運動あそびがおすすめです。
今日は私達が提供している運動あそびの柳澤運動プログラムから
「線路グーパー跳び」をご紹介します。
床に、テープや縄などを使って2本の線を引き線路を作ります。
この線路を渡っていきますが、線路の中は腕を曲げて両手を
胸にくっつけ、足を閉じた「グー」の姿勢、
線路の外は両手両足を横に大きく広げて伸ばした「パー」の
姿勢でジャンプしながら進んでいきます。
線路をよく見て踏まないように気をつけながら、
大きな動作を意識するようにします。
グーパー跳びがしっかりできていないと、考えることに
精一杯で前に進めなかったり、慌ててしまってグーパーの動きが
おろそかになってしまいます。
まずは足だけの動きで行なったり、指導者が子どもと向かい合った
位置で鏡のように動きを示してあげるとやりやすくなります。
全員が同じペースでできるようになっていくわけではないので、
同じ動きを提供する時も声掛けや補助など
関わり方は変えていくことが大事になります。
子ども達がそれぞれのペースでステップアップしていけるように
得意な子にはさらに上の段階を、苦手な子には1つ前の段階に
戻ったり、必要な力を補えるような遊びを提供するなどの
やり方でサポートしていくことが必要です。
まずは子ども達が「動ける体」を手に入れることができるように、
継続的な運動あそびを提供していきましょう。