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大人の上手な関わりで子どもの育ちは良い方向に伸ばせます。

2月も半ばになり、新年度から小学校に入学するお子さんを
お持ちの保護者の方は、期待と共に漠然とした不安も
感じられているのではないでしょうか。

新しいことばかりの学校生活でしっかりやれるだろうか。
お友達とうまくやっていけるだろうか。
勉強についていけるだろうか。
など、小学校での生活は保育園や幼稚園までの生活とは
大きく変わることがたくさんあるので、様々な心配事があると思います。
しかし、すべてのことを他の子ども達と足並みを揃えて
できるようにならなければいけないということではありません。
大人の価値観だけで決めずに、子どもの良いところを
良い方向に伸ばしていってあげられるように
導いてあげることが大事だと思います。

私たちもそんなことを頭におきながら
日々運動あそびの指導を行い、子ども達の育ちにつなげていきたいと
思っています。

今日は、私たちが提供している運動あそび「柳沢運動プログラム」の
中から「おつかいリレー」をご紹介します。

スタートラインから少し離れた場所に、
おつかいで取ってくるものを複数置いておきます。
絵カードでも、ぬいぐるみや帽子などの物でも良いです。

子ども達は4~6人くらいでチームを作り、
順番を決めたら、指導者は取ってくるものの指示を出します。
1番目の子が指示されたものを取ってきたら、
2番目の子というように、リレー形式で行います。
1番早く全員がゴールしたチームの勝ちです。

実践の前に必ずチームごとの作戦会議の時間をとってください。
作戦会議では、順番を決めたり勝つためのやり方などを
話し合うようにします。
1回戦と2回戦の間にも時間を設けるようにしてください。

指示を出す時には、「りんご」と言うのではなく
「赤くて丸い果物。英語で言うとAppleだよ。」などの
いくつかのキーワードを伝えるようにします。
答えがわからない場合はチーム内で相談してもOKですが、
慣れてきたら相談なしでチャレンジしてみましょう。

指導者の出すキーワードから対象物をイメージし
持ってこれることで、イメージ力や判断力、
語彙力などが育ち、
体を動かしながらもそれを忘れないよう保持したり、
リレーの順番を覚えておくことで記憶力や集中力。
そして作戦会議や協力して行うことで、
社会性やコミュニケーション能力なども
しっかりと養っていくことができます。

子ども達の年齢によって大人の関わり方も変わってきますが、
できるだけ子ども達での話し合いにし、
必要に応じて大人がヒントを与えるようにして
子ども達の力を最大限に伸ばしていきましょう。

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