人と関わる時間の少ない今の子ども達には社会性を養う働きかけが必要です。 アイコン

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人と関わる時間の少ない今の子ども達には社会性を養う働きかけが必要です。

今の子ども達は、人と会う機会がとても少なくなっていますよね。
昔は学校が終わった後も5~6人で夕方まで遊んだり、
友達の家に集まって遊んだり、その家の親や兄弟と接する機会も
多かったので、接する人もその時間も多くありました。

今はそもそも友達と遊ぶことがほとんどなくて
家に帰ってからは親としか会わないとか、友達と遊んでも
せいぜい1人2人だったりということが多いように感じます。

これだけの差があると、やはり人の表情を読む力や
相手に共感する力にも違いが出てきます。
また、体の動かし方のバリエーションや経験を見ても
大きな差が生じます。

そのため、できるだけ多くの人と関われるように大人が
働きかけ、こうした部分を補っていく意識が大切になっています。

私達は子ども達に運動あそびを提供していますが、
運動をするとそれに比例するようにコミュニケーション量も
増え、社会性を育んでいくことができます。

今日は、私達が提供している柳沢運動プログラムの中から
「合図で順に前転」をご紹介します。

マットを横につなげて敷き、子ども達はマットの横に
一列に並びます。
そして全員で両手と頭をマットについて前転の
準備姿勢をとります。
指導者の合図で、端の人から1人ずつ順番に前転をしていきます。

1人ずつ順番に、ということがわかりやすいように
指導者は順番にお尻を触ってあげたり、「1番、2番、3番・・」と
順番を呼んでいく、笛や手たたきで合図を出すなどしてあげると
やりやすくなります。

リズムよくスムーズに1人ずつ前転をしていくためには、
常に隣の人の動きに意識を向けておかなければいけません。
この時、前転の準備姿勢のままなので、普段よりも強い
集中力や判断力が必要になります。

最初から最後までスムーズにできると、かなりの達成感を
感じることができる遊びです。
1回目に右からスタートしたら、次は左からスタートする、
順番を入れ替えてやってみたり、指導者の合図なしでやってみる
など、繰り返し行いながらステップアップしていきましょう。

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