小さい子どもは、まだ自分の感情をコントロールすることができません。
自分の思い通りにいかなかったり、気に入らないことがあれば
すぐに感情を爆発させてしまいます。
しかし、いくつになってもこれでは問題なので
少しずつ感情をコントロールするスキルを身に付けていく必要があります。
そのためには日常生活の中で様々なことを経験しながら
力をつけていかなければいけませんが、
子ども達に効果的なのが運動遊びです。
運動は、脳の感情をコントロールしている場所の機能を
高めることがわかっていますし、
活動の中では必然的に友達との関わりもあり、
自然と身に付いてくる部分もあります。
私たちは、子ども達に運動遊びを提供する時には
このような運動プラスαの育ちも意識しながら、
子ども達が今後社会の中を生きていくためのスキルを
しっかりと身に付けていけるよう働きかけています。
今日は、私たちが提供している運動あそび
柳沢運動プログラムの中から「足きりごっこ」を
ご紹介します。
床にはビニールテープを25センチほどの間隔で貼っておき、
子どもはそのテープの間に横に3人ぐらいずつ並んで入ります。
3人ずつの子どもの列が縦に並んでいる状態です。
指導者は長縄を持ち、子ども達の前から足元をすくうように
縄を動かしていくので、子ども達は縄に引っかからないように
タイミングよくジャンプして避けます。
意識するポイントは、自分の前後の2本のラインから
はみ出さないことと、縄に当たらないことです。
縄が前からくると、縄の方向に向かってジャンプを
してしまう子がいますが、その場でのジャンプ、着地が
できるようにしましょう。
設定として、縄をヘビに見立ててヘビに足をかまれないように
ジャンプして避けるというようにすると持ち上がります。
ただ、興奮してくると線からはみ出したり
お友達を押してしまったりすることにもつながります。
ふざけないこと、縄をよく見て線からはみ出さないように
ジャンプすることをしっかりと約束して行なってください。
慣れてきたら、前から縄が通り過ぎた後、
すぐに後ろからも縄がくるようにすると
連続ジャンプの力がついたり、集中力や切り替え力なども
養うことができるので、子ども達の様子に合わせて
少しずつレベルアップしながら遊んでみてください。