私たち人間には、自分の意志で頑張ればできることと
頑張ってもできないことがあります。
頑張ってもコントロールできないのは、食欲や睡眠、
緊張を解くことや直感的な好き嫌いなどで、
脳の奥深くでコントロールしているので
頑張ってもかなわない部分です。
反対に、頑張ればできるのは、脳の表面の
大脳新皮質が司っている部分の能力で、
私たちが人間として社会生活を送っていくのに
必要な力の多くはここが司っています。
そして、それは子ども達に育ててあげたい力でもあります。
言葉、ルールを守る、社会性、自己管理能力などの
力で、大人がしっかりと育ててあげる必要があります。
私たちは、子ども達に運動あそびの指導を行っていますが、
こうした力も育てながら総合的に成長発達して
いけるように工夫した指導を行っています。
今日は、私たちが提供している運動あそびプログラム
「柳澤運動プログラム」の中から「スタート&ストップ」
をご紹介します。
子ども達はスタートラインに並び、指導者の出す
「スタート」と「ストップ」の合図に合わせて
動く→止まるを繰り返して遊びます。
この、合図に合わせて動いたり止まったりすることが
脳の前頭前野の活動を育てます。
合図は子ども達の認識しやすい方法が良いので、
言葉や動作などでわかりやすく示し、
動くと止まるのメリハリを大事にしてください。
特に止まる時にピタッと止まることがポイントです。
ピタッと止まれると、足の指先の力も養われるので
バランス力が向上したり、転びにくくなったりする
効果も期待できます。
慣れてきたらクマ歩きや後ろ歩き、スキップなど
いろいろな動きで、楽しく遊んでみてください。