跳び箱や縄跳び、鉄棒は子ども達が必ずやることになるであろう
運動です。
子ども達に提供する時、多くの場合、跳び箱なら跳び箱を
最初から跳ばせて練習させてしまうと思いますが、
必要な力がついていない状態でやらせてしまうと
どうしても失敗経験を積み重ねてしまうことになり、
運動が苦手な子にとってはとてもつらい経験になってしまいます。
そうではなく、1つ1つ必要な力を育てていくと
気付いた時には自然に跳べるようになっているので、
子ども達には段階を踏んだ運動あそびの提供が大切です。
今日は、私達が提供している運動あそび「柳澤運動プログラム」
の中から「色別ウシガエル」をご紹介します。
床に2本の線を引きます。
その線の中には赤いテープで印をつけ、線の外側には
青いテープで印をつけます。
手は赤につく、足は青につくというルールを最初に
しっかりと伝えておき、手→足→手→足の順番につきながら
前に進んでいくようにします。
色を見て手をつく位置を覚える記憶力と、
次の色を探して判断するという動作を素早く行なうことで、
考えながら動く力が養われます。
より強く力の発達を促すために、赤と青をランダムにしたり、
印の間隔を広くしたり狭くしたりランダムにする、
直線コースばかりではなくジグザグコースにしたり、
楽しいアレンジになるように工夫してみてください。
大事なことは、スピードを競うことではなく
見て判断する力や体を器用に動かす力を養うことです。
子ども達はついスピードを競いたくなると思いますが、
そうではない楽しさも感じてもらえるように遊びを
提供していくことが大切です。
そのためにも、大人が一緒に楽しんで遊びに参加したり、
子ども達と一緒に遊びを作り上げていくことで
楽しい運動あそびの時間にしていきましょう。