運動をすることは、体の発達や健康のために良いだけではなく、
子ども達の育ちの中でとても重要な意味を持ちます。
例えば、「跳び箱3段が跳べるようになった」とか
「縄跳びの二重跳びができた」などできることが増えることで、
「自分はできる」という自信や、自分を肯定的に受け止める
「運動有能感」が育まれます。
運動以外の活動でも自信や有能感を育むことは可能ですが、
幼児期の子ども達には、体を動かすことが最も効果的で
運動によってつけた自信や有能感は、運動に対してはもちろんですが、
その他のあらゆる活動に自信を持って意欲的に挑戦していく
姿勢につながっていきます。
ぜひ小さな成功体験をたくさん積み重ねていくことが
できるように、運動あそびを提供してみてください。
今日は、私達が提供している運動あそび「柳澤運動プログラム」から
「つま先歩き」をご紹介します。
積み木やカプラを床に間を空けながら設置し、コースを作ります。
子ども達は裸足になり、つま先歩きでこのコースを進んでいきますが、
置いてある障害物に当たらないように気をつけます。
ゆっくりで良いので、正確に歩くことがポイントです。
やっている子が集中してできるように、
周りの子ども達も静かに見守れるようにしましょう。
つま先に体重を乗せてバランスをとるということは、
姿勢を保ったり、速く走ることのためにもとても重要ですが、
今の子ども達は日常生活の中でこの力を使わなくなっています。
運動あそびでしっかりと経験していけるようにすることが
大切です。
また、継続して行なうためには子ども達が楽しめるように
アレンジしていくことが大事になるので、
頭上に障害物を作って当たらないように避けながら進むなど、
子ども達と一緒に独自の遊びを作り上げてみてください。