子ども達に運動あそびの指導をしていると、中にはどうしても
「やりたくない」といって参加したがらない子がいます。
そんな時、無理矢理参加させようとしてはいけません。
運動に限らずですが、やりたくない活動を強制的にやらせても
効果がでないばかりか怪我やトラブルの元にもなります。
あくまでも子どもが「やりたい」と思いながら自主的に
参加することが大切で、活動の効果を高めることにもつながるので
やってみたくなるような動機付けをしていきましょう。
私達が提供する運動あそびは、子ども達の興味をひきつけやすい
動物の動きを子どもの年齢や興味、発達段階に合わせて
提供することができます。
その運動あそびの中から「電車一列歩き」をご紹介します。
子ども達は一列に並び、前に人について歩いていきます。
1人1人が電車になりきって、「ガタンゴトン」と言いながら
腕を体の横で車輪のように回して歩きましょう。
腕を車輪に見立てて動かすことで模倣力やイメージ力を養います。
また、先頭の人のガタンゴトンのペースに合わせながら進むことで
ミラーニューロンも刺激することにつながる遊びです。
そして、列から外れないように、そして前の人にぶつかったり
離れすぎたりしないように一定の距離を保ちながら歩くことが
集中力や抑制力、社会性を強く養います。
慣れてきたらスピードを上げたり遅くしたり、
八の字に歩いたり障害物を避けながら歩いてみたり、
いろいろなアレンジをしてみると上記の力をより発達させながら
繰り返し楽しく遊べます。
子どもが自主的に参加しやすいように、電車の名前を考えたり
するのもおすすめです。
ぜひ、年少児頃から集団あそびのきっかけとして取り入れてみてください。