小さい頃からの働きかけで体の使い方の上達に差が出てきます。 アイコン

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小さい頃からの働きかけで体の使い方の上達に差が出てきます。

先日、小学5年生と中学2年生を対象とした、
「全国体力・運動能力、運動習慣等調査(全国 体力テスト)」の
2017年度の結果が公表されました。

全体的な合計点は、男子では横ばい、女子では調査開始以来
過去最高点とされていますが、調査開始が2008年度なので
子ども達の体力や運動能力が下がるところまで下がっていた
という見方もあります。

また、全体的には上がったとはいえ「握力・ボール投げ」の結果は
小中の男女共にまだまだ低下傾向が続いています。
大きくなるほど新しい動作を習得するのに時間も労力もかかるので、
小学校に入ってからではなく幼児期からの遊びの中で、
必要な力を身に付けていけるような働きかけが大切です。

今の子ども達は、ボール投げで必要な「脇を開いて腕を振り上げる」
動作が苦手な子が多いので、まずはその動作を身につけられるような
遊びがおすすめです。
昔でいうメンコのような遊びが効果的なので、子ども達と一緒に
作って遊んでみるのも良いと思います。

他にも、折り紙で動物や乗り物などを作っておき、
それを1人1つずつ持って横一列に並びます。
スタートラインに折り紙を並べたら、子どもは細長くしたタオルの端を
片手で持ちます。
そして、腕を振り上げて床にタオルをたたきつけるようにして
折り紙に風を送り、進めていきます。

誰の折り紙が一番早くゴールできるかで競争をしてみましょう。

風を強く送るためには、腕を大きく振り上げることが必要なので、
自然と脇を開いて腕を振り上げる動作を身に付けていくことができます。

小さいうちからこうした遊びを日常的にできるような
大人の働きかけ、遊びの提供が大切になっています。

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