子どもの発達には順序があり、途中を飛ばしたり逆の順番で
できるようになっていくことはありません。
それは言葉の発達でも体の発達でも同じです。
そして、この発達の順序に沿った働きかけをしていくことが
よりスムーズでしっかりとしたスキルの習得につながります。
例えば、手先を器用に使う動作を習得するためには、
まずは体の中心部分である体幹がしっかり育っていて、
次に肩や腕の力というように徐々に手先に近い方に
向かって発達をしていくので、いきなり細かい動作を
やらせるのではなく、まずは大きな筋肉の発達から
促していく必要があります。
そして、個々の発達の段階に合わせることがとても大切です。
私達の提供している柳沢運動プログラムでは、
1人1人の段階に合わせて調整することが容易にできるので、
無理なく効果的に子どもの成長発達を促すことができます。
今日は柳澤運動プログラムの中から「平均台の上から魚釣り」を
ご紹介します。
事前に紙などで魚と釣竿を作って用意しておきます。
魚には磁石や洗濯ばさみなどを付けて、竿で釣れるようにしておき、
平均台の周りにばらまきます。
そして、1人ずつ平均台の上から釣竿を垂らして魚釣りをします。
竿の長さは短めがおすすめです。
平均台から落ちないようにバランスをとりながら
うまく魚釣りをするには、空間認知力と身体運動の
組み合わせが重要です。
また、姿勢を保持しなければうまく釣れないので、
つま先の踏ん張り力やバランス力、そして集中力が強く養われます。
最初は立ったままで行ないますが、慣れてきたらしゃがんだ姿勢で
挑戦してみましょう。
魚の位置を遠くに離すことでも難易度調整ができます。
子ども達の様子に合わせて難易度調整をしながら、
遊びを発展させ、少しずつ能力アップを目指してみてください。