子どもを持つ親としては、やはり子どもが何かできた時は
とても嬉しいもので、できれば運動も勉強もできる子に
なって欲しいと願うものだと思います。
なので、小さいうちからいろいろなことを習わせたり
幼児教育などを始める方も多いですが、
子どもの成長は長期的な目線でみることが大事です。
例えば幼児期によく話題にあがる「文字の読み書き」ですが、
3歳児における文字の読み書き能力は
親の所得や教育投資額が多いほど高くなりますが、
実は就学前の時点でその差は消滅するのです。
つまり、小学校に入ってから文字の読み書きを始めても
誰もが普通にできるようになるもので、
幼児期に教えることの効果はとても限定的ということです。
幼児期から小学校低学年頃までは、机に向かって
知識を詰め込むことよりも、友達との遊びの中で
人としての土台の部分の成長をしっかりと促してあげることが
とても重要です。
また、その時期にたくさん体を動かして遊んでおくことで
小学校高学年になってから学力が伸び、
差が出てくるということもわかっています。
幼児期のうちはたくさん体を動かして
いろいろな経験・体験をしながら、
友達と遊ぶ時間を大事にしてほしいと思います。
今日は、私たちが提供している運動あそび、
「柳沢運動プログラム」の中から「しりとり大縄跳び」を
ご紹介します。
大縄跳びを跳びながら、指導者としりとりをします。
両足を揃えて、その場でリズムよく跳ぶのがポイントです。
一見簡単そうですが、一定のリズムの跳躍を維持しながら
相手の声を聞き、考えて答えるということは
とても高度なことで、思考の柔軟性が身に付きます。
また、しりとりは相手の答えが予測できないので
聞いたらすぐに答えを引き出す前頭前野の力を必要とします。
体を動かしながら頭を使うということは
脳にとても良い刺激を与えてくれ、
生活の中の様々な場面で役立つ力になります。
ぜひいろいろな遊び方でたくさん遊んでみてください。