子どもの基礎的な力の発達を促す働きかけが必要な時代です。 アイコン

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子どもの基礎的な力の発達を促す働きかけが必要な時代です。

子ども達を取り巻く環境は、昔と大きく変わっています。
様々な変化によって便利になった反面、
子ども達が日常の中で身に付けてきた多くの
基礎的な力が身に付かなくなっています。

例えば腕で体を支える支持力を見ても、
子どもが二足歩行を始める1歳半から2歳頃になると
だんだん腕を使わなくなるので
力がつかなくなってきます。
そうすると、いざ転んだ時にとっさに手を出すことは
できても、腕で自分の体を支える力がないので
顔を地面にぶつけてケガをしてしまいます。

それを防ぐためには、大人が意図して子どもの
腕の力を育てていかなければいけません。
実際に、私たちが運動あそびを提供するようになった
園では子ども達のこうしたケガが減少しました。

運動あそびによって、子ども達の「動ける体作り」と
心身の健全な発達を促していきます。

今日は、私たちが提供している運動あそび
「柳沢運動プログラム」の中から
「のれんくぐりクマ」をご紹介します。
クマ歩きは、腕の支持力を育てるのに
とても効果的な遊びです。

まず鉄棒にマットを干すようにかけて
「のれん」を設置します。
子どもは四つん這いから膝とお尻を上げて歩く
クマ歩きで進んでいき、
こののれんを頭で押すようにしてくぐっていきます。

スムーズにくぐって進んでいくためのポイントは、
のれんを押す時に顎を引いて頭のてっぺんの辺りで
押すことです。
おでこの辺りで押そうとするとなかなか進めないので、
子ども達に見本を見せる時に確認しておきます。
また、手の指先と足の指先にしっかり力を
入れておかなければ倒れやすいので、
頭だけでなく手足の先にも意識を行き届かせられるように
声掛けすると良いと思います。

効率よく上達するためには繰り返し行うのが良いので、
のれんは2つ~3つ連続して設置して
楽しく遊んでみてください。

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