1日の活動の中で、子ども達の自由遊びの時間には
その子が今どんなことに興味を持っていて、
どんな能力を使って遊んでいるのか、その子自身がどんな力を
伸ばそうとしているのかを見るチャンスです。
興味を持っているものがわかったら、そこにこちらが教えたいと
思っている数や言語、リズムなどの要素を加えていきます。
興味のあることは集中して取り組むことができ、
記憶にも残りやすいので、うまく組み合わせて効果的に
力を伸ばしていきましょう。
私達が提供している柳澤運動プログラムも、子どもの興味に
合わせて様々な楽しいアレンジをしながら提供できる
運動あそびが豊富に揃っています。
今日はその中から「大縄の走り抜け」をご紹介します。
指導者は一定のリズムで大縄を回します。
子どもは、回っている縄の中にタイミングよく入り
一気に走り抜けます。
途中で止まったり走る速度が遅くなると縄に当たってしまうので、
一気に走り抜けるように伝え、見本を見せておきます。
最も重要な力は「リズム感」です。
縄が回るタイミングと自分が走り出すタイミングをうまく合わせて
調整する力が必要になるので、リズムがとれない子には
走り出すタイミングを声掛けで教えてあげてください。
また、タイミングは取れていても、怖くて途中で止まってしまう
子もいます。
その場合は、上手な子とペアになって2人で手をつないで
走り抜けるようにしてみるのがおすすめです。
そうして成功体験を積むことで、自信がついて1人でも
スムーズにできるようになることが多いです。
慣れてきたら3人くらいで手をつないで行なってみると、
友達とタイミングを合わせる必要があるので
友達と意識を共有させることになり、より一層社会性を
高めることができてきます。
やり方次第で育つ力はどんどん増やしていけます。
子ども達に必要な力を効果的に育てていけるように
まずは子どもをよく観察すること、そしてそれに合わせて
工夫やアレンジを加えながら運動あそびを提供してみてください。