運動あそびは子どもの現状に合わせたものを提供するのが大事なポイントです。 アイコン

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運動あそびは子どもの現状に合わせたものを提供するのが大事なポイントです。

私達は、子ども達の体・心・脳の発達を促す運動あそびを
提供していますが、目的は技術習得ではありません。
なので、必要以上に他の子と比べたり、無理矢理やらせる
必要はありません。
今の子どもの段階に合わせて、あと少しがんばったらできるものを
見つけ提供していくことが大事です。

もし、他の子と比べたりして今の段階に合っていないものを
やらせてしまうと、どうしても無理が出てくるので
怪我のリスクが高まってしまいます。

今の段階に合ったものを提供するためには
まずは子どもの現状をしっかり把握しておかなければ
できないので、子どもをよく観察することが大切です。

今日は私達が提供している柳澤運動プログラムの運動あそびの
中から「伝言リレー」をご紹介します。

子ども達をいくつかのグループに分け、
グループでさらに半分ずつにして2箇所に分かれます。

先頭の子は指導者から伝言するキーワードを聞いて覚え、
反対側にいる自分のグループの友達に走っていって伝言を伝えます。
走っている間に伝言を忘れてしまわないように気をつけ、
伝える時は伝言が他の人に聞こえないように
小さな声でなおかつ聞いている子には聞き取れるように
はっきりと発音をすることがポイントです。
伝言を聞く側の子は、周囲の音を遮って伝言だけに意識を集中させ、
聞き取ることで集中力が養われます。

ゲームなので子ども達は盛り上がりますが、周りの音が大きいと
伝言ゲームが成り立ちません。
応援したい気持ちを抑えて見守ることや、伝言の邪魔にならない
声量やタイミングなどを考えながら行なうのも
社会性を育てることにつながるので、
子ども達の年齢などに合わせてルールを考えてみてください。

また、同じ子ども達でも日によって様子が変わってくると思います。
そわそわして落ち着かない日や大人しくてあまり元気がない日など
いろいろな様子があると思いますので、
そんなところも加味しながらルール設定や難易度調整、
遊び方などをアレンジしていくととても良いと思います。

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