運動不足によって子ども達に「浮き指」など足の機能の問題が増えています。

近年では環境やライフスタイルの変化などに伴い、
子ども達の足の機能の衰えや「浮き指」「外反母趾」などが
多くなり問題となっています。
「浮き指」では、足を地面についた時に指が浮いた状態なので
バランスがとりにくくなり、歩行の不安定さや姿勢の悪さ、
そして歩行時の衝撃を吸収することもできなくなるので
膝や腰などを痛めてしまうなど数々の体の不調につながります。

小さなうちから足をたくさん使った生活ができるように、
家の中では靴下を脱いで生活したり、
少しの距離なら歩いて移動する、外で遊ぶ時間を増やすなど
大人が意識して働きかけてあげることも必要になっています。

私達は幼児期の子ども達に運動あそびを提供し
成長発達を促していますが、今の子ども達に不足している力を
効果的に育てていけるように工夫しながら行なっています。

今日は私達が提供している「柳澤運動プログラム」の運動あそびの
中から「のれんくぐりクマ」をご紹介します。

鉄棒にマットを布団干しのようにかけます。
これを2~3こ間を空けて設置しておきます。

子どもは四つんばいから膝とお尻を上げて歩くクマ歩きで、
マットののれんを頭で押しながらくぐっていきます。
マットは重いので、押して歩くためには手と足の指先に
力を入れて歩くことが必要になります。
ぜひ裸足で行なってください。
また、膝をついてしまいたくなりますが、
膝を上げてクマ姿勢で進むように伝えましょう。

頭でマットを押す時、頭のどの部分で押すかで
難易度が大きく変わります。
顎を上げて額に近い部分で押そうとすると
なかなか前に進めないですが、顎を閉じて頭頂部で押すようにすると
スムーズに進めます。

このポイントを子ども達に見つけてもらうのもおすすめです。
まずは繰り返しやってもらい、どうすると進みやすいかを
子ども達から聞きだしてみてください。
こうした時間をとることで、コミュニケーション能力を高めたり
子ども同士で教えたり教えられたりすることで
友達との関係作りにもつながります。

子ども達の年齢や発達段階などに合わせて、
遊び方だけでなく全体の活動にいろいろな工夫をしながら
行ってみてください。

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